チェジュ航空は23日、韓国国内の競合相手であるLCC・イースター航空の買収計画撤回を発表しました。

【公式URL】イースター航空

　イースター航空を巡っては、3月にチェジュ航空との間で545億ウォン(約481億円)での買収で最終合意していましたが、チェジュ航空側の新型コロナウィルスの感染拡大による経営環境の悪化や、イースター航空側の従業員への未払い賃金の支払い不履行などの買収条件における懸案事項が解消されず、買収を断念しました。

　チェジュ航空は買収撤回の理由に「現在の状況で買収を強行するには不確実性があまりにも大きい」としており、イースター航空は契約の不履行を理由に提訴する構えを見せています。

　韓国メディアは「イースター航空の企業再生は事実上不可能。破綻の可能性が高い。社員1,600人が大量失職する」と報じています。

　イースター航空（EASTER JET）は2007年設立の韓国の格安航空会社で、日本と韓国（ソウル、釜山、清州）を結ぶ路線を多数就航しており（現在は運休中）、東京(成田)、大阪(関西)、札幌(新千歳)のほか、茨城、福岡、宮崎、鹿児島、那覇などの地方空港への定期便就航も多かった。